◆『Fellows!』の中国語版コミックス、発行開始

2010年5月17日(月)

▼台湾角川出版

2008年10月に創刊した『Fellows!』の中国語版コミックスが3日前に発行されました。

最初に発行される作品は雑誌の中で最も人気がある作品と相場が決まっていますが、
今回もやはり人気作品が最初に発行されました。

記念すべき最初に発行された作品とはずばり、『乙嫁語り』です。

この作品は『Fellows!』に連載している作品の中で最も人気が高いはずですから、
最初に中国語翻訳版が発行されたのも納得です。

そして、そんな人気作品の版権を台湾角川が持って行ったのも、ある意味当然の結果です。

何故かと言えば、台湾角川が角川グループの台湾子会社だからです。

他社から発行させた場合は、版権使用料しか得るものがありませんが、
子会社から発行させた場合は売上げがまるまる手に入ります。
であるならば、わざわざ人気作品の版権を他社にくれてやる必要はありません。

実際、角川書店は数年前に『X』と『新世紀エヴァンゲリオン』の版権を台湾東販から没収して、
台湾角川に与えました。

それまでは台湾東販が角川書店の少年漫画を多く発行していたんですが、
この時を境にして台湾東販は角川書店の作品を発行させて貰えなくなりました。

一応、少女漫画に関しては東立が多く発行していましたが、
こちらも台湾東販と同様に現在は全く発行させて貰っていません。

そして、現在、角川書店の作品は9割近くが台湾角川から発行されています。
毎月の翻訳状況で角川書店の項目を見ると良く分かります。


この事から分かるように、日本の出版社が海外に子会社を設立した場合、
現地の出版社の存在価値が無くなります。

そして、つい先日、小学館が台湾に子会社を設立することが明らかとなりました

台湾小学館は漫画を発行するわけじゃないようなので、
今のところ脅威ではないかも知れませんが、将来どうなるか分かりません。

もし仮に台湾小学館が小学館の漫画を発行するようになったら、
現地で翻訳版を発行させて貰っている出版社はかなり大変な事になるのは間違いないでしょうね。